【教え1】答えは自分の中にある

のりたまさんと出会って、最初に教えられたこと。そして毎回お会いする度に言われることがある。

それが

「答えはいつも自分の中にある」

のりたまさんは「自分のことは自分が一番わからないと言われているけれど、自分ときちんと向き合えば答えは必ずあるから」と言ってくれた。

そしてこう続けた。

小さい頃の自分は純粋だった。好きなものを好きといい、嫌なものを嫌と言えた。でも、大人になるにつれて、好きなものを好きだと言えなくなり、嫌いなものを嫌いだと言えなくなった。

批判を恐れ、ぶつかることに疲れ、自分の意見や想いを隠し、相手の意見を汲み取ることで世間を上手に渡るようになった。

それは、私が自分と向き合うのを止めたということ。他人に合わせていくうちに、自分の「本当の」好きや「本当の」嫌いが見えなくなっていった。

そして私は自分自身を文字通り見失っていった。自分と向き合うのを止めたから、自分が見えなくなったのだ。

だから私は自分旅行へと旅立つことにした。過去にさかのぼっていくと、忘れていた自分を次々と思い出した。一つの思い出からまた次の思い出、そしてまた次の思い出へ。

楽しかった記憶も辛かった記憶も両方あった。家族にも話したことがない、真っ黒な自分をさらけだした。

でも、のりたまさんは全てちゃんと受け止めてくれた。それがとても嬉しかった。

これは心のデトックスであり、人生のデトックスでもある。水の流れが止まったら淀んでしまうように、心も止まったら淀んでしまう。その淀みが積もり積もって私は私を誤解し始めたんだと思った。

だから、自分旅行が終わると心は晴れ晴れとしていた。清々しい気持ち。人生については良いも悪いも言えない。ただ、私の歩いてきた道をもう１度歩きなおした。これが私の人生で、これが私が積み重ねてきた道。

その道の中に、"これから"を考えるための答えはたくさん落ちていた。自分の中で整理されたものもあるし、のりたまさんが見つけて拾い上げてくれたものもある。どちらも私の中にあったもの、大切な答えだ。

どの答えもワクワクするものではある。どんな人生を歩むのか楽しみで仕方ない。そんな気持ちになった。

その答えを紡ぎ合わせて最高の未来を作っていく。