【教え5】見つからないのではなく、見過ごしているだけ
いつからだろう。本屋に行くと憂鬱になってしまうのは。
「好きなことをやろう」
「ワクワクすることをやろう」
「やりたいことだけやる人生にしよう」
そういって、成功した人の本が所狭しと並んでいる。それを見る度にため息が止まらない。
見ると「自分のやりたいこと・好きなことってなんだ?」と思考のループに入ってしまう。結論は決まってる。
「結局私にはなにもない」
きっかけは恐らく何年か前にYoutuberという存在が世に出てきたときだと思う。当時からトップYoutuberだったヒカキンとかが「好きなことで生きていく」と言い始めた。
「好きなことなんかで生きていけるか、、社会はそんなに甘いもんじゃない、、」と、当時の多くの社会人は思っていたはずだし、私もそう思っていた。でも、今となってはこんな世の中には好きなことややりたいことで生きている人がたくさんいた。
そして、そんな風に生きたいと思っていた人がたくさんいたのだろう。誰だって本当は好きなことだけ、やりたいことだけやって生きていきたいと思っている。でも、そうは生きられない人が大半だ。
だから否定する。「好きなことだけで生きていくなんて、無理だ。社会なんてそんなに甘いもんじゃない」と。
そんな私に、のりたまさんはこう教えてくれた。
「好きなことややりたいことがないんじゃない。見過ごしているだけ」
私はこう答えた。「でも何年も探し続けているのに、見つからないんです。」
の「好きな食べ物はある?」
私「パスタが好きです」
の「どうして好きになったの?好きなもの食べ物を探そうと思ってパスタを見つけた?」
私「いえ、探してないです。パスタ食べたときに美味しいなと思って・・」
の「それと同じことだよ。食べ物でも食器でも、空間でも同じ。これ面白いな、楽しいな、キレイだなって心が感じているから好きだと思った。楽しい・キレイが最初にあった。
好きなこと・やりたいことも楽しい・面白いから始まる。今までにそれがなかったのなら、まだ経験が足りないのかもしれない。興味あることから、楽しい・面白いが見つかるかもしれないね」
私「・・・楽しかったこと、あったかなぁ」
の「仕事じゃなくても子どもの頃にヒントもあるよ。子供の頃はみんなワガママだったから、楽しいこと・好きなことしかしてなかった。そのときに楽しかったこととか面白くて夢中になってたことがヒントとなって、仕事につながることもあるかもしれない。一緒に探してみよう」
私「はい」
今まで何十年と生きてきて、一度も「好き」がない人生はありえない。好きも嫌いも両方あった。楽しいも悲しいも両方あった。そのときの自分を忘れてしまっていただけだった。