神戸に住む仙人の教え

本当の自分と人生を生きていく

【教え4】忙しいと自分の心がなくなる

 

f:id:soul-brighten:20200615104301p:plain


私にとっては驚き、というか衝撃的な話だった。

いつもゆったりと構えていて、冷静で、慌てることも取り乱すこともなさそうなのりたまさんが、ちょっと大変なことになったらしい。

 

失敗につぐ失敗。毎日予想外の出来事があり、毎日心が折れていた時期があったそう。

「朝から夜まで働いても全然終わらなくて。誰の助けも得られないから自分ひとりでやらなきゃって思った。土日もなく1ヶ月半頑張ったけど、ミスが増えすぎて周りからも責められて号泣してしまった」

 

でも続けて話されたのは「悪かったのは私」だったとのこと。

「自分一人でやらなきゃ、と思い込んでいたのも私。周りの人が忙しいから頼れないと助けを求めなかったのも私。責められたのも、『声かけても、手伝うこと無いって行ってたから大丈夫だと思ってた。一言声かけてくれれば良かったのに』のが理由。私が助けを求めることすらしようとしなかった。気を使っていたつもりが、裏目に出てしまったんだよね」

のりたまさんはその1ヶ月半の間を振り返ってこう言っていた。

「忙しくて体も心も疲れ果ててた。仕事に追われ、朝からそれとただひたすら孤独に向き合い続けた。頑張れば頑張るほど増えるミスと孤独感。

忙しいと自分が自分じゃなくなる感覚がある。自分で決めているようで決めていない。何か別のものに動かされているだけ。」

 

私も忙しい日々を過ごしたことがあった。忙しかったけど、前向きではなかった。自分から仕事や予定を入れていったというより、なんとなく流されて忙しくなってしまっただけ。その日々に充実感はなく、ただ嵐が過ぎるのをじっと堪えるような毎日を過ごしてた。

だけども人は慣れるもので、そんな忙しい日々が当たり前のようになると「これぐらい忙しくても大丈夫なんだ」と思えたりもする。本当は大丈夫じゃない。我慢しているだけで、疲労は蓄積していた。体にも心にも。それに気づいていないフリをしているだけだった。

それにはいつか限界が来る。私のときは出かけることができなくなって、会社を休み、友達とのスケジュールを全て断って、1人になった。疲れ切った心と体が力を取り戻すまで少し時間はかかったけれど、少しずつ動けるようになった。

 

のりたまさんにだってそんな時期があった。私にもそんな時期があった。のりたまさんと私が同列であるとはとても思えないけど、そんな共通点があることが嬉しかった。

 

きっと自分旅行を必要とする人は、真面目な人、頑張りすぎる人、自分で抱え込んでしまう人、他人にいつも気を使っている人。そんな優しい人なんだと思う。ワガママも言えず、自分の中に抑え込んでしまえる人。そして自分の心が見えなくなってしまった人。

このブログが役に立つかどうかわからないけど、目に止まってくれたらいいなと願います。