神戸に住む仙人の教え

本当の自分と人生を生きていく

【教え6】自分探しの旅はいらない

 

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自分旅行をする前、「いつか長い休みをとって自分を探すたびに出たい」と思ったことがある。最初は大学生の時、2度目は社会人になって3年も経ったころだったように思う。

温泉にゆっくり浸かりながら自分を見つめ直したい。もしくは、海外の一人旅に出て、言葉も文化も価値観も全く違う人と触れ合い自分を違う角度で見つめ直したい。ヨーロッパとかアメリカとか。

旅行は好きだけど、1人ではいかない。恋人や友達としか行ったことがない。一人旅は面白そうだけど、やっぱり不安な部分も大きいから、なかなか行くことはできなかった。(特に海外)

 

そんな話をのりたまさんにしたら「自分探しなんて必要ないよ。自分は探さなくてもここにいる。あなたは今ここにいるんだから」

 

自分旅行をすると、生まれてから今までのことを全て振り返るワークがある。

 

小さい時、誰とどんな遊びをしていたか。親はどんな言葉をかけてくれたか。兄弟とはどんな風に接していたか。好きだった教科。好きだった先生。仲の良かった友達、そうでない友達。楽しかったこと、嫌だったこと。

高校進学、大学進学、就職。なぜその学部を選んだのか。なぜその仕事を選んだのか。初めてできた恋人は誰でどんな人だったか。なぜ別れてしまったのか。

 

そんなことを一つ一つ振り返る。全ての思い出を話す必要はないし、強制されることもない。しかし、どんな話であっても(例え悲惨な話や過去の誤ちであっても)、引かれることもない。その秘密が外に漏れることもない。ただただその内容を受け止めてくれる。

 

上手い例えではないかもしれないけど、その過程は「殻を破る」作業に似ている。もっというと、マトリョーシカを一つ一つあけていくような。そんな感じ。

 

私はその過程を経て、初めて自分がいくつもの殻を身に着けていたことに気がついた。大人になるにつれて、様々な体験をした上で身につけてきた殻。その多くは自分を守るための殻。

「こんな自分を見せたら嫌われる」
「こんな自分を見せたら面倒事が起きる」
「こんな自分を見せてはいけない」

そんな殻を身に着けた自分が、「本当の自分」だと思っていた。でも苦しかった。身につけた殻に縛られているなんて、気が付かなかった。いや、でもどこかで思っていたのかもしれない。だから自分探しをしたくなったのだ。

 

結局、自分はいつでもここにいる。探すべき自分はここにいる。自分探しは必要なかった。大切なことは本当の自分を再確認すること。自分の楽しいこと、好きなこと、生きたい人生を生きることが大事なんだと、そのときに思ったんだ。