【教え3】人は一瞬で変われる。変わらないのはもったいない。
「私は変われますか?なりたい自分になれますか?」と私はのりたまさんに聞いた。
私にはとって、「変わること」はとても難しいことだった。変わるために努力してもすぐに挫折してしまっていた。
例えばダイエットにしてもそうだ。運動や食事を続けてみても、結局体重がなかなか結果が出ずにすぐに諦めてしまった。
努力→挫折→努力→挫折を何度か繰り返すうちに、私はある日「もう一生このまま変われないかもしれない」と考えるようになった。
「きっと変わるためにはとんでもない努力が必要なんだ。毎日毎秒ムダにすることなく、そのことだけを考えて、突き進んだ人だけが変わることができる。努力の報われる人っていうのはきっとそういう人なんだ」と思うようになった。
それからは自分を変える、ということがとんでもなく難しいことのように感じた。自分を変えるためにはとんでもない努力を要するからだ。気軽に「何か始めよう」なんて思えない。
「これは何ヶ月・何年も続けられるだろうか。これを成し遂げるために今の自分の何かを犠牲にすることはできるだろうか。」なんて考えるようになってしまったからだ。
「死ぬほど努力するぐらいの覚悟がないと変わることなんてできない」と当時の私は本気で思っていた。
すると何も始めることができない私が生まれた。そんな簡単に死ぬほど努力するほどの覚悟はできないし、何か始めてもすぐ辛くなって辞めてしまう。その度に私は「覚悟もない、努力もできない、なんてダメな子なんだろう」と自らを否定し、そしていつもの自分に戻る。
そんなことを何年も繰り返していた。
のりたまさんと話しているとき、ふとそんな昔の自分を思い出した。のりたまさんは不思議な人で、どんなことでも「不可能ではない」と思わせてくれる。自分を変えることもできるのではないかってもう一度希望を見せてくれた。
だからと聞いてみた。「私は変われますか?なりたい自分になれますか?」そうしたらのりたまさんはこう言った。
「人は一瞬で変われる。変わらんのはもったいない。なりたい自分、生きたい人生があるなら変わったほうがええよ。」
「でも、今まで頑張ってきたのに変われなかったんです」
「頑張ったから変われなかったんやで。頑張れば頑張るほど変わるのは難しい。本当になりたい自分やったら、一瞬で変われるで」
当時の私は疑った。散々挫折してきたんだからそう思っても仕方ない。でも自分旅行を進め、理解していくうちに「なぜ一瞬で変わることができるのか」は徐々に理解できるようになった。
努力も訓練も考え方を変える必要もなかった。変わることは一瞬でできた。その答えは自分の中にあったんだ。